失恋間もなかった当時の私。
半分やけになって、当時友達の間で流行っていた出会い系サイトに登録してしまいました。
そこで出会った1人の男性との失敗談です。
半端ない包容力の男性との出会い
彼は私と同じ県(ただし私の済んでいる場所からはかなり遠い)の人でした。
最初のメールのやりとりから凄く丁寧で、すっかり気を許してしまった私。
前の彼氏の愚痴なんかも調子に乗って言ってしまったのですが、
「それは○○のせいじゃないよ」
「俺なら絶対○○にそんなことしないけどな」
などと、私のことを凄く受け入れてくれるんです。
「凄くいい人だな」とすぐに好感を持ちました。
「声がききたい!」という猛プッシュを断れず…
そんなやりとりをしていくうち、「○○の声が聞きたい!」ともの凄くプッシュして来たんです。
(えぇ…。変な人だったらどうしよう…)
散々メールしておいていうのも何ですが、かなり迷いました。
でも押しに弱い私…とうとう自分の携帯の番号を教えてしまったのです。
麒麟の川島のようなイケボの男性!
早速かかってきた電話の向こうの彼は、まるで麒麟の川島のような良い声!そして凄く優しくて…
声フェチな私はそれだけでメロメロです。
次第にその人と、毎日電話するようになりました。
「俺は○○の元カレとは違うよ。
○○が、心から楽しいって思えるような恋愛をしようよ?
付き合ってくれないかな?」
こんなことを言われたらもうダメですよね。
その後に「すぐにでも会いたい」「夜勤明けに車飛ばして会いに行くから」と囁かれ、近いうちに会う約束をしてしまいました。
スポーツカーに乗って颯爽と登場…!
約束の日。
彼は、MAZDAのロードスターに乗って会いに来てくれました。
スラッとした彼は、身長も高くて本当に麒麟の川島のようなイケメンです。
(え…凄くカッコいい…!こんな私で良いのかな…)と最初はすごく緊張していたのですが、彼はそんな私に
「手を繋いでデートするの、やりたかったんでしょ?」
と、いきなり恋人繋ぎ。
(ちょ…それは早くない?!)内心そう思いつつも、嬉しいやら恥ずかしいやら。
私も思わず手を強く握り返したのでした。
「夜勤明けで疲れてるから、休みたいんだ」
それからしばらくドライブをした後、彼に連れられたレストランで食事をしました。
すると、彼はトロンと眠たそうな表情を浮かべこういってきたんです。
「夜勤明けですぐ来たから、疲れがピークなんだ…
○○の家で休みたいな」
「えっ…?いや、うちはちょっと…あの…」
(もちろん私もそうしたいけど…
っていうか、私は寮に住んでるって電話で何度もいったじゃん!)
そう思いつつ、何と断ろうかモゴモゴしていると、彼はそれを察したのか
「ほんとに疲れてるだけなんだ。
○○が不安に思うことは絶対しないから、安心しなよ」
と破壊力抜群の微笑み&頭ポンポン。
(そっか、ほんとに疲れてるんだ。)
と彼を本気で信じた大馬鹿な私は、まんまとホテルに入ってしまいました。
そして、やっぱり破壊力抜群の微笑みとイケボで押され、簡単に一線を越えてしまいました…。
彼にかかってきた電話。その相手は…
それから三時間はたっていたでしょうか。
すっかり寝ていた私がふと気がつくと、彼が少し離れたところで誰かと電話をしています。
今から帰るよ…と聞こえたので、誰からの電話だったかと聞くと
「本命の彼女からだよ」
「ハァーーーーーーーーーー?!」(゜Д゜≡゜Д゜)?
…ショック過ぎて、もうベッドから滑り落ちそうになりました。
そんな彼は私のおでこに軽くキスし、
「これからもよろしくね。
彼女(本命)にはばれないようにするから」
…………。
殴り飛ばしてやりたい気持ちしかなかったのですが、
本命の彼女さんを泣かせたくない気持ちが強く、彼との関係は即終わりました。